おばちゃんが座席表に名前を埋めていく。
カメラ:ペンタックスK10D フィルム:デジタル レンズ:18-55mm

バスは地元の乗客で満員だった。
足元にはたくさんの荷物。
席の無い乗客は他人の荷物を勝手に座席代わりにして腰を下ろしてしまっている。
フロントガラスの上には道中の安全を願うため、釈尊や高僧の絵、パゴダの写真などが所狭しと貼り付けられている。
車中で唯一の日本人である自分だけがおそらく、運転手がブレーキを踏むたびに点灯する「停車にご注意」の表示が逆さになっていることが気になっていた。
きっと誰よりも早く注意できるな…。
カメラ:ペンタックスK10D フィルム:デジタル レンズ:18-55mm

車に乗り込む際、土産物売りの子どもたちに囲まれてしまいました。
それぞれひとりひとりの商品は買ってあげられなかったのだけど、「それとこれとは別だよ」とばかりに、ビジネスの後は皆が笑顔で見送ってくれました。
カメラ:ペンタックスK10D フィルム:デジタル レンズ:18-55mm

ミャンマー語で話しかけてみたら、ニコニコするだけで全然通じない。おかしいなーと思っていたら、何かを伝えようとするかのように身振り手振りを始めました。どうやら彼女は口が利けないようです。
見た目でこちらが旅行者とわかったのでしょう、「お土産にどうぞ」といった感じにジェスチャーをして、採ったばかりのマンゴーを分けてくれました。ゆっくりと口をしっかり開いて「ありがとう」と言うと、わかってくれたみたいで、照れくさそうに満面の笑顔を浮かべて走り去っていきました。
観光施設などを見て回るのも楽しいですが、旅先のこんな小さなやさしさが嬉しくて、何度もこの国に足を運んでしまうのかなあと思います。
カメラ:ペンタックスK10D フィルム:デジタル レンズ:18-55mm

この後、馬車に乗って出発する間際に彼女が再びやってきて、もう2つマンゴーをプレゼントしてくれました。笑顔で旅人を送ってくれた彼女でしたが、そのうしろ姿は何だか寂しそうに見えました。
カメラ:ペンタックスK10D フィルム:デジタル レンズ:18-55mm

ところで、周りのビルにはたくさんのパラボラアンテナが見えます。多くの人が衛星放送で海外の番組を視聴しているのですが、この衛星放送の視聴許可料が何といきなり170倍ほどに値上げされるとの事。一般の人たちが容易に払える額ではなく、多くの国民が視聴できなくなるでしょう。国民から海外の情報を遠ざけるということなのでしょうか。残念なことです。
カメラ:ペンタックスK10D フィルム:デジタル レンズ:50-200mm

カメラ:ペンタックスK10D フィルム:デジタル レンズ:18-55mm
